こんにちわ。今日はもこが去年の3月に掛かった胃捻転についてです。
あの時は苦しかったモコ~
本当に無事でよかった。でも、胃捻転は数時間で命を落としてしまうとても怖い病気です。
今回はもこを動物病院に連れて行った際に先生から教えていただいたことや、基本的な情報をまとめます。
胃捻転とは
正確には胃拡張・胃捻転症候群といいます。
胃拡張
胃捻転の前段階。
胃の内容物が発酵しガスを発生させて充満することで、胃が膨れ上がった状態です。
胃捻転
胃拡張が進行し何らかの原因が加わると、胃が捻転(ねじれる)してしまいます。
この時に周りの臓器が圧迫されたり、他の臓器や血管などが胃と共に捻転し、血液の循環を妨げて機能障害を引き起こします。
早めの処置をしなければ、数時間で命を落としてしまう可能性の高い恐ろしい病気です。
好発犬種
・ゴールデンレトリバー
・ラブラドールレトリバー
・グレートデン
・ジャーマンシェパード
などの胸の深い大型犬でよく起こりますが、小型犬や中型犬にも起こる可能性はあります。
また、老犬は胃を支えるじん帯が伸びてしまい、胃捻転を起こしやすいといわれています。
症状
食後(特に夕食後)起こることが多いといわれています。
「さっきまで元気だったのに突然ようすがおかしくなった」ということが多いようです。
初期症状
よく見られる症状ですが、全部の症状が出るわけではありません。
- 吐きたくても吐けない
- 息が苦しそう
- よだれがたえず出る
- お腹が張っている
- 座っていられない
- 歯茎が色褪せている
上記のどれも胃捻転の初期のうちから出る症状ですが、初期症状であっても非常に危険な兆候です。
進行すると…
胃の壊死や腹膜炎が発生することがあります。
循環の異常によりぐったりしたり、呼吸困難症状に陥ったり、多臓器不全を起こすこともあります。
治療が遅れた場合、命を落とす恐れもあります。
万が一、胃捻転が起きてしまった場合は、発症後できるだけ早いタイミングでの処置が重要です。
ねじれた胃が自然に戻る可能性はほとんどありませんので、自宅で様子を見ることは避けましょう。
原因ははっきりとはわからない・・・
それでも起こりやすい状況は分かっているみたいです。
- 胃を支えている靭帯が加齢とともに緩んでくること
- 多量のドライフードを食べた後の水のがぶ飲み
- 食べてすぐの激しい運動
こうした原因で、胃拡張に伴って胃捻転を起こします。
この病気は突然起こりますが、夜間に起きることが多いようです。
連休中などのいつもと違う過ごし方をしたストレスに伴って起こることも多いとも言われます。
治療法
まず、胃拡張を緩和するために、口からチューブを入れるか針を腹壁から胃に刺しガス抜きをするそうです。
開腹手術を先にするか、これらの処置を行い麻酔をかけられる状態になってから手術を行うかは状態により判断されます。
手術で胃の整復手術と胃を体壁に固定する胃壁固定術が行われます。このときに胃を切開し胃ガスの抜去や胃内容物の除去をすることもあるそうです。状態が進行していて胃壁の壊死が起こっている場合は、その部分を切除となってしまいます。
治療費
犬の大きさや状態、病院によりますが、
おおよそ手術費で20~60万円、別途通院費などがかかります。
予防法
・食後の運動を避ける
まず徹底したいのは、「食後すぐに運動をさせないこと」です。
フードを与える時間は、必ず散歩の後や運動の後にしましょう。
・食事回数を分ける。
1日に1回の食事だと、食事量も必然的に多くなります。そうすると、胃捻転の起こりやすい状況を作ってしまうことになります。
・食後すぐの大量の飲水に注意。
胃の中でドッグフードが一気に膨らんでしまいます。
・予防的な胃固定をする。
避妊・去勢のタイミングで、捻転しないように事前に胃固定することを勧められることがあります。
まとめ
以上のように胃捻転は大事な家族の命をたった数時間でなくす可能性のあるとても怖い病気です。
胃捻転を疑う症状が見られた場合は、通常の診療時間を待たずに、受診可能な近くの病院や救急病院の早急な受診を強くおすすめします。
必ず動物病院に連れて行ってモコ!
もことの約束モコ!
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